2020年10月25日日曜日

天保暦の暦法 (7) 月離 (2) 十一均~十三均、黄白升度差、黄道実行、定朔弦望

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前回に引き続き、天保暦における月の黄経の算出について記述する。

前回までのところで、平行(平均黄経)と一均~十均の不等項の説明が終わったので、今回はその残り、十一均(中心差 equation of center)、十二均(二均差 variation、月角差 parallactic inequality)、十三均、および、黄白升度差(道差)を算出し、月の黄道実行(真黄経)を算出する。

また、月・太陽の黄道実行から、定朔弦望日時を算出する。

2020年10月18日日曜日

天保暦の暦法 (6) 月離 (1) 平行、一均~十均

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前回までのところで、天保暦の日躔(太陽の運行)の説明が完了。今回からは月離(月の運行)の説明となる。今回は、太陰黄道実行(月の真黄経)を求めていくが、最後まで行くとあまりに長大になってしまうので途中まで。

2020年10月11日日曜日

天保暦の暦法 (5) 日躔 (5) 頒暦との突合

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前回までのところで、天保暦の日躔(太陽に関する暦法)の説明をひととおり終えた。これにより、天保暦の頒暦のうち、日躔に基づき計算する箇所との突合が可能となった。よって、今回は、頒暦の以下の事項について、算出結果と頒暦に記載されている内容との突合を行う。

  1. 節気記事における昼夜刻(日出より日の入迄、六より六迄)
  2. 二十四節気の日時
  3. 土用の日時
  4. 半夏生(はんげしゃう)の配当日

雑節「半夏生」の配当日については、頒暦上、時刻が記載されておらず日付のみなので、算出結果とずれることなどなく、貞享暦~寛政暦のところでは、特段、突合の対象として取り上げなかった(ちなみにいうと、算出した日付と頒暦記載の日付はすべて合致していた)。

天保暦においては、「定気法における半夏生の配当日付の算出方法」が、暦法書上どこにも明記がないこともあって、本項ではことさらに取り上げて突合を行うこととする。

2020年10月5日月曜日

天保暦の暦法 (4) 日躔 (4) 定気日時、赤経赤緯、時差総、日出入分、晨昏分

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前回までのところで、天保暦の日躔でもっとも中心となる部分、太陽の黄道実行(真黄経)の算出まで完了した。今回は、

  1. 定気の二十四節気の日時算出
  2. 太陽黄経の赤経・赤緯への変換
  3. 時差総(平均太陽時と真太陽時の間の均時差)と、真太陽時変換
  4. 日出入分、晨昏分(夜明け・日暮れ時刻)
  5. 距地心線(地球と太陽との距離)

について