前回説明した宝暦暦・修正宝暦暦の日月食法に基づき、食を計算し、頒暦に掲載されている日月食記事との突合を行う。
貞享暦の暦法に基づいて算出した日月食と、実際の頒暦面に記載された日月食記事との突合を行っている。前回は、貞享暦初期(貞享二(1685)年暦~正徳六(享保元 1716)年暦)のあまり記載フォーマットが定まっていない時期について突合した。
今回は、貞享暦中期以降(享保二(1717)年暦~宝暦四(1754)年暦)について突合する。
前回までのところで、貞享暦における日月食の暦算について説明してきたわけだが、そこで算出したものと、実際の頒暦に記載されている日月食記事との突合を行う。
貞享暦初期は、日月食記事の文言のフォーマットがまだ固まっていない、というかフリーフォーマットで書いているように思われ固めようという意思があるのかどうかもよくわからない。後半になると、だんだん記載フォーマットが固まってくる。
今回は、前半の記載フォーマットが固まっていない時期、貞享二(1685)年暦~正徳六(享保元 1716)年暦について。